技術研究
TECHNICAL RESEARCH
最適膜 DLCから セラミックから 被加工材から 探す

<No.02> 切削工具におけるDLC 被膜の開発動向

~ <No.02> 切削工具におけるDLC 被膜の開発動向  目次~
  1. はじめに
  2. T-FAD
  3. ta-C 膜の特性
  4. AC2A の切削テスト結果
  5. まとめ
  6. 謝辞
■ はじめに
アルミニウムや銅、CFRP といった非鉄金属を切削加工する場合、切削工具の切刃部分に被削材が凝着して切削抵抗が大きくなり、刃先が欠損する凝着摩耗が問題となる。特にアルミニウム合金の中でもダイキャスト用にSi が添加されたAC 系、ADC系の材料は、この現象が顕著に表れる。
この問題の解決策としてDLC(Diamond Like Carbon)や多結晶ダイヤモンド(polycrystal diamond: PCD)をコーティングした工具が実用化されている。しかし、PCDはコストが高く、面粗度が悪化するなどの問題があり、他方DLC では十分な耐摩耗性や耐凝着が得られない場合がある。
真空アーク法は固体グラファイトを原料とし、高真空中でのアーク放電によりDLC を成膜することで膜中に水素が含まない、高硬度な水素フリーD L C 膜(tetrahedral amorphous Carbon:ta-C)を成膜することができる。
このta-C 膜は前述の凝着の対策として有効であるが(1)、アーク放電に伴いアーク陰極からのドロップレット(サブミクロン~数十μm程度の陰極材料微粒子)が膜中に混入するため、表面粗度が悪化したり、ドロップレットの脱離による膜剥離を生じたりしてしまう。
そこで、弊社では豊橋技術科学大学の滝川教授が開発したT 型フィルタードアーク(TFAD)装置(2)を自社
続きはPDFをダウンロードください。
登録不要ですぐにご覧いただけます。

「論文・特許」に関するお問い合わせ・ご相談は下記フォームをご利用ください。

コーティングに関するお問い合わせ・ご相談は下記フォームをご利用ください。
御社名【必須】
所属部署
お名前【必須】
例:音和戸 花子
お名前(フリガナ)
例:オンワド ハナコ ※全角でご入力ください。
住所【必須】
郵便番号
都道府県
例:能美市吉原町ワ-22
※郵便番号に応じて自動的に都道府県、住所が入力されます。
電話番号【必須】
FAX
メールアドレス【必須】
※半角の英数字または記号でご入力ください。
※携帯のメールアドレスはご登録いただけませんので、ご了承ください。
ご希望の製品
※複数お選びいただけます。
お問い合わせ内容【必須】
お客様から頂いた個人情報は、本問い合わせの目的にのみ使用させて頂きます、その他の目的では一切使用いたしません。 個人情報の取扱いに関しましては、プライバシーポリシーをご参照ください。

コーティングに関するよくあるお問い合わせ

論文の膜は量産化されていますか?
量産化していない膜もあります。一度ご連絡ください。