<No.02> 切削工具におけるDLC 被膜の開発動向
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<No.02> 切削工具におけるDLC 被膜の開発動向 目次~
- はじめに
- T-FAD
- ta-C 膜の特性
- AC2A の切削テスト結果
- まとめ
- 謝辞
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はじめに
アルミニウムや銅、CFRP といった非鉄金属を切削加工する場合、切削工具の切刃部分に被削材が凝着して切削抵抗が大きくなり、刃先が欠損する凝着摩耗が問題となる。特にアルミニウム合金の中でもダイキャスト用にSi が添加されたAC 系、ADC系の材料は、この現象が顕著に表れる。
この問題の解決策としてDLC(Diamond Like Carbon)や多結晶ダイヤモンド(polycrystal diamond: PCD)をコーティングした工具が実用化されている。しかし、PCDはコストが高く、面粗度が悪化するなどの問題があり、他方DLC では十分な耐摩耗性や耐凝着が得られない場合がある。
真空アーク法は固体グラファイトを原料とし、高真空中でのアーク放電によりDLC を成膜することで膜中に水素が含まない、高硬度な水素フリーD L C 膜(tetrahedral amorphous Carbon:ta-C)を成膜することができる。
この問題の解決策としてDLC(Diamond Like Carbon)や多結晶ダイヤモンド(polycrystal diamond: PCD)をコーティングした工具が実用化されている。しかし、PCDはコストが高く、面粗度が悪化するなどの問題があり、他方DLC では十分な耐摩耗性や耐凝着が得られない場合がある。
真空アーク法は固体グラファイトを原料とし、高真空中でのアーク放電によりDLC を成膜することで膜中に水素が含まない、高硬度な水素フリーD L C 膜(tetrahedral amorphous Carbon:ta-C)を成膜することができる。
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